松本復興相の辞任 世耕氏「改めてネットの力を見せつけられた」


 松本龍震災復興担当大臣の辞任について、自民党参院議員の世耕弘成氏がブログ「世耕日記」で面白いことを書いている。「マスコミは大臣のオフレコ圧力に屈したのか?」とのタイトルで7月5日にアップされた文章によれば、ローカル局の流したニュースがネットで拡散し、それをマスメディアが後追いしたことで大臣の辞任につながった。

 震災復興担当大臣として被災地の岩手・宮城を訪れながら、宮城県庁では知事応接室で、村井嘉浩知事に対して恫喝とも受け取られかねない発言をした民主党の松本龍氏。「県でコンセンサスを得ろよ。そうしないと我々、何もしないぞ。ちゃんとやれ」「自分が(応接室に)入ってからお客さんを呼べ。いいか」「長幼の序がわかっている自衛隊ならそんなことやるぞ。わかった?」などと述べた、非常識極まりない発言の映像は今やインターネットに溢れかえり、非難のコメントがつきまくっている。
 世耕日記によれば、発言の一部始終を最初にニュースとして報じたのは宮城県ローカル局の東北放送のみだった。だから、もしかしたら宮城県内のローカルニュースのみにとどまり、大臣の辞任にまで発展することはなかったかもしれないというのだ。ところが、そこはインターネットの時代。東北放送のローカルニュースの映像はYoutube等にアップされ、ツイッタ―やFaceBookでたちまち日本中に広がり、国民から非難の声がわきあがる。騒ぎが大きくなる中で、在京大手のメディアも後追いで映像を流さざる得なくなり、大臣の辞任につながったという。世耕日記では「改めてネットの力を見せつけられた事態でもあった」と締めくくっている。
 では、大手メディアはなぜ宮城県知事に対する問題発言をすぐに報じようとしなかったのか?松本氏は知事応接室で恫喝的な発言をした後に、「今の最後の言葉はオフレコです。いいですか? 皆さん。書いたらもうその社は終わりだから」と周囲の取材記者に言い放っている。世耕日記の「マスコミは大臣のオフレコに屈したのか?」とのタイトルもここからきているわけで、世耕氏は、大手マスコミが大臣の圧力に屈したのではないかという疑いを抱いているようだ。一方、この件に関して取材をしたJ-CASTニュースによれば、松本氏の発言を真に受け止めていなかった記者もいたようで、オフレコ圧力に屈したというわけでもなさそうだが、それはそれで記者の資質としてどうなのだろうかという気がするが…。


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