メールマーケティングまで始めた朝日新聞


メールマーケティングとはメールを利用して商品情報などを配信し商品の購買につなげようとするインターネットにおける販促手法の1つ。ネットショッピングサイトなどが盛んにやっているものだが、一歩間違えればスパムになる。そんなメールマーケティングを朝日新聞が始めたようだ。

朝日新聞が始めた配信メール

朝日新聞デジタル・ヘッドラインを差出人とするそのメールは1日1回送信されるようで、「朝刊から」とのタイトルがついた短文と、「今日の1面ニュース」「特集」「主なニュース」などの各項目ごとに3~5つ程度の見出しとその記事へのリンクが貼られている。メールの最後には朝日新聞社名と著作権保護の記載がある。「朝刊から」というのはその日のお薦めニュースなのだろうか、最近では11月21日に「PSY、who?」とのタイトルで韓国人歌手のPSYにスポットを当てた記事を、22日には「橋下さん、脱『原発』?」のタイトルで原発推進派の石原慎太郎・前東京都知事と合流した橋下徹・日本維新の会代表代行に脱「原発」を問う記事を、23日にはAKBが5年前に発売したシングルがネットで話題になっているとの情報を取り上げている。

朝日新聞は、デジタル版で芸能・娯楽情報を速報として配信し、しかも「釣り」ととらえかねられない見出しで記事へのアクセスを増やそうと躍起になっている。記事の内容こそもっとも効果的な販促というのが従来の新聞の世界だが、ネット化とともにマーケティング手法が濃厚となり、視聴率が稼げる低俗な芸能情報ばかりにスポットを当て始めている。こうした流れの中で、メールマーケティングを行うのはある意味、当然の成り行きかもしれない。かつて「『通信の秘密を侵すな』」との見出しで、ディープ・パケット・インスペクション(DPI)を批判し、行動ターゲティングビジネスに警鐘を鳴らした朝日新聞だが、もはやジャーナリズムは喪失し情報販売企業へと変貌しつつあるのかもしれない。


One Comment