新幹線だけじゃない…中国製自動車はパクリのオンパレード


中国による新幹線の“パクリ”が国内メディアで問題化しているが、“パクリ”は中国のなかばお家芸のようなもの。自動車関係者に言わせれば、中国メーカーの作る車は日本や欧米車の“パクリ”のオンパレードなんだとか。

アメリカを抜いて自動車の世界シェアトップに躍り出た中国。今年4月に上海で開催されたモーターショーには、8日間で71万5000人もの人が訪れ、出展車は過去最高の1100台にのぼった。中国社会の熱気が感じられるが、一方で国内の自動車関係者からは「中国の車はどこかで見たことのある車ばかり。フロントはホンダ、サイドはトヨタ、バックは日産の車とそっくりだったりする」と苦笑いも聞こえてくる。

中国の自動車事情に詳しい中国・アジア自動車産業経営戦略研究所の中村研二代表によれば、これまでのモーターショーには外観を日本車などにそっくり真似た模倣車が数多く出展され批判の的になってきた。中村氏は「今年のモーターショーでは自主開発のデザインや欧州にデザイン設計を依頼した車が目立ち、中国の国産自主ブランド車の技術力がアップしたとの印象を世界に印象づけた」とフォローするが、一方で根強いモノマネ自動車も散見されたようだ。例えばバッテリーメーカーから参入したBYD社は外観がトヨタのカローラとそっくりな車を出展。経営トップは記者会見で「いいものの真似をして何が悪いのか。中国のお客さんに喜んでもらうためにトヨタの真似をしてあげているのだ」と開き直りともとれる発言をしたという。

中国のパクリ自動車に日本や欧米の企業はどのように対抗してきたのだろうか。「海外だったら一発で模倣と認定される車でも、中国の裁判所に訴えて勝てる見込みはまずないのです。だから(中国メーカーや政府に)文句をひたすら言い続けている」と中村氏。泣き寝入りのような心もとない感じだが、例えばデザインが同じでも、横に入っている線の位置が10センチ下にあるというだけで異なるデザインだと中国の裁判所は認定するという。

こうした中国の姿勢を鑑みれば、日本やヨーロッパの企業のもつ技術をベースに開発した中国版新幹線、中国高速鉄道を自国の技術だと言い張ることはあながち予想できたような気もするが、技術供与に当たってはどのような契約が日中間でかわされていたのか。中国は新5カ年計画で電気自動車の開発を掲げ、国家政策として電気自動車の開発に乗り出している。しかし、掛け声は勇ましいものの技術力は目標に遠く追いついていないのが現状のようだ。そうなると当然、あの手この手で技術の獲得を狙ってくることも予想される。日本としては、電気自動車をはじめとした中国の技術獲得を狙う動きにどう関わっていくべきなのか。新幹線のケースを反面教師に国益という観点から改めて検討するべきではないか。

 TechVisor.jpが「中国の新幹線特許出願に関する記事について」と題した記事を掲載している。同ブログでは、「問題なのは中国の出願内容だ」として、①日本企業の発明したアイデアを出願した場合は出願する権利のない「冒認出願」と呼ばれるケースとなり大きな問題にはならない②中国が独自の改良部分を出願した場合は共同開発における契約がどうなっているのかが焦点になる―と指摘している。


One Comment

  1. 整備士

    欧州で自動車整備士しています。「カローラそっくり」と記事でありますが、実際こちらで販売するときも「カローラと同じ車体に足回り及びエンジン」と言って販売してるようです。こういう車を買ったお客さんが後で品質は別物と気づいた時は既に遅く、大出費で修理ということも多々。購入一年目でミッションOHとか結構ありました。所詮形は真似ても中身までは。。。。