米大使公用車を包囲する中国デモ隊 著名芸術家がYouTube投稿?


 中国・北京でデモに参加していた中国人らがアメリカ大使の公用車を包囲し物などを投げつけた様子を撮影した動画がYouTubeに投稿されている。投稿したのは中国の著名芸術家で人権活動家の艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏とみられる。


 複数のメディアの報道によれば、反日デモが続いている北京で今月18日、デモ参加者が米国のロック駐中国大使が乗る公用車を包囲し、物を投げつけるなどして車体に軽微な傷を負わせた。ロック大使にけがはなかった。米大使の公用車は大使館に入ろうとしたところでデモ参加者らに包囲されたという。シュプレヒコールをあげて歩くグループが米大使館前で公用車を包囲し、ボンネットに物を投げつける様子が鮮明に撮影された動画がYouTubeに投稿されており、しかも、投稿者名が艾未未とあることから関心を呼んでいる。
 艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏は中国の著名な芸術家で人権活動家。ウィキペディアによれば、1980年代から美術家として活躍し北京オリンピックでは「鳥の巣」と呼ばれた北京国家体育場の建設に芸術顧問として関与、しかし、後に北京オリンピックを政治的なプロパガンダだとして非難、また、四川大地震での児童の死をめぐり当局の責任を追及するなどして2010年に自宅軟禁になった。米CNNによれば、艾未未氏は2011年4月、香港に向かう途中、北京の国際空港で逮捕され81日間、身柄を拘留された。同年6月に保釈になったが、中国当局は昨年11月、艾氏が経営する会社の脱税を指摘し艾氏に対して1500万元(約1億8500万円)の追徴課税を支払うように命じた。これに対して艾氏は裁判所に異議申し立てを行ったが、今年7月、北京の裁判所は艾氏の申し立てを棄却したという。艾氏がこの動画をなぜ投稿したのかは不明。報道によれば、デモ参加者が米公用車を傷つけたことに関して中国当局は遺憾の意を示したと米国務省報道官が明らかにした。