国立競技場で記録が出ないわけ



 昨日、国立競技場で開催された陸上競技大会は、日本人初の100メートル10秒突破なるかで注目された。結果、強い向かい風で実現しなかった。しかしながら、この結果は事前に予想されていた。何故なら、国立競技場は“欠陥競技場”であるからです。
 私は、高校時代から陸上競技の専門誌を読み始め、上京後は陸上競技大会を観戦するために数多く国立競技場に赴いた。20代前半の時、いつも国立競技場のメインコースが向かい風になっているので、「この競技場では記録が出ない」と感じ始めた。そしてある時、日本選手権の100メールで優勝した神野選手が「国立競技場は、いつも向かい風なので走るのが嫌になる。だから今回は、記録より優勝を目指して走った」とのコメントが新聞に掲載された。この時から疑問が確信になった。“欠陥競技場”である事を!
 それでは、良い競技場とはどんな競技場であるのか。それは自己記録が連発する競技場である。ところが、日本の多くは、風向きを検討しないで建設したのでないかと考える競技場が多い。陸上競技大会は、4〜10月の午後に開催されているので、この期間に風向きが追い風になる走路をメインコースにすれば良いのである。でも日本の現状は、建設すれば良しという感じで、まさに“土建国家”の建物になっている。
陸上競技の日本選手権は、この20年くらいは他の競技場で開催される事が多くなった。確かに、国際的な9レーンの競技場ではないとの理由もあるであろう。しかし、それよりも選手に嫌われている事が最大の理由ではないか。今は、陸上競技ではなく、高校サッカーやラグビーの聖地に成り下がっている。
 19年のラグビー・ワールドカップ、20年の夏期五輪の利用を考えて、来年7月から今の競技場を取り壊し、新国立競技場を19年3月に完成予定になっている。私が訴えたいのは、1300億円の建設費をかける以上、選手も観客も満足できる競技場にしてもらいたいという事。チェックできる人は、是非チェックして欲しい。