部活動での死亡・重度障害事故の多さに驚愕



 今月4日付けの読売新聞に、スポーツ好きの私が驚く記事が掲載された。それは、学校での授業・部活での死亡・障害の多さである。
 日本スポーツ振興センターは3日、1998年〜2011年度の14年間に、全国の小中高校など体育の授業や部活動中に児童生徒が頭や首を打つなどした死亡・重度障害事故167件の調査結果を発表。それによると、167件の内訳は死亡事故57件(部活動中が49件)、重度障害事故110件。競技別では、柔道54件、ラグビー25件、水泳21件、体操20件の順だった。学校別では、小学校5件、中学校50件、高校112件ーとの事。そして、「競技経験の浅い初心者に起こりやすい」と分析している。
 今回、この記事を取り上げた理由は、宇都宮市に居住当時、色々と配慮していただいた元法相・森山真弓先生の一人息子が、柔道試合中に亡くなり、私自身も小さな障害をもって高校を卒業したからです。
 まず最初に、真弓先生の長男・太郎氏の事を書きます。真弓先生は、太郎氏が亡くなった後、約350ページの「太郎」という著書を自ら編集・出版している。それによると、横浜市の桐蔭学園高校1年生の時、横浜地区高等学校柔道新人戦大会に出場、試合中の事故のために死去、在世16年4か月との事。
 更に、本文では、「昭和48年1月28日、横浜の無段者柔道大会で技を競っておりますとき、朝日新聞の記事によりますと、相手に大外刈をかけて、そのときに返しわざをかけられ、畳にまっさかさまに落ちたと書かれております。まことに瞬間的なできごとであったとしか考えられません。あとで遺体を診られました医師は、首の骨折で瞬間に絶命されたであろうと言われたということであり、いま私たちの前にあります棺の中にある太郎君の顔は、まことに満足そうで、いつもと変わらないほほえみを浮かべております。太郎君は16才の人生を終わって天に帰られたのです」と書かれている。誠に悲しい文面で、国語力の乏しい自分には、これ以上の言葉は出てこない。
 次は、私自身の事である。当時、遠軽高校レスリング部は、それなりに強豪校で、相撲が強かったので入部した。1年生の4月末、練習前のマットレスを雑巾で拭いていたところ、同級生の一人が後ろから絡んできて、さらに身体の大きな同級生が飛び乗ってきた。その瞬間、私の左肘は「ボキッ」と大きな音をたてて折れてしまった。腕が逆に曲がってしまったと言った方が良い。直ぐに病院に直行、夕方に手術し、1週間入院した。その後、リハビリに努めたが、ついに左肘は真っ直ぐに伸びなくなった。
 校長先生も気になっていたのか、廊下ですれ違うと、「腕は真っ直ぐになったか」と私の腕を触っていた。しかし、3か月後にすれ違った時には、何ともいえない表情で去って行ったのを覚えている。
 最後に吼えたい。いつの時代でも、クラスには2〜3人悪ふざけをしたがる生徒はいる。それを放置すると、絶対にケガ人に繋がる。先生は言葉だけの注意ではなく、即効性のある注意も必要ではないか。私のような小さな障害者を出さないためにも…。