高校スポーツと三大紙



明日から北部九州4県で、高校総体(インターハイ)が開催される。ところが今年の大会は、以前のインターハイとちょっと違う状況にある。読売新聞社が、高体連と共催になったのだ。
 昨年末だったか、読売新聞が「当社は来年度のインターハイから共催になる」との紙面を見た時、読売新聞社は“罪滅ぼし”で高校スポーツを応援する気になったかと思った。しかし、最近の読売新聞を見ていると、読売新聞社お得意の“商魂”で加わったのではないかと感じ始めている。
 これまで高校スポーツは、毎日新聞社と朝日新聞社が引っ張ってきた。毎日は駅伝、ラグビー、春の野球、朝日は夏の野球、そして吹奏楽を主催してきた。
 ところが読売新聞社は、プロ野球の巨人やサッカーの読売ヴェルディを運営し、スポーツ欄で大きく報道してきた。要するに、野球やサッカーという“金になるスポーツ”を育て、新聞の発行部数を増やしてきた歴史がある。別の面から見ると、金にならないスポーツには関心を示さず、ましてや高校スポーツなどには全く関心を示してこなかった、と感じていた。
 以前、読売新聞記者と交流があった時、某記者に「読売はプロ野球やサッカーばかり報道して、その他のスポーツ記事が少なすぎる」と不満を述べたことがある。それに対し、読売記者は「巨人は、読売新聞の発行部数の増加や財政的な貢献が非常に大きい。だから、しょうがない事なのだ」との話しであった。
 その読売新聞が、6月末と7月末、スポーツ欄2面でインターハイを特集、そして最近1週間は連日インターハイ関連記事を掲載。昨年までのインターハイ報道とは、全く違うので驚いている。読売新聞社の共催が、当初感じた“罪滅ぼし”なのか、それとも“商魂”なのか、いずれ明らかになるであろう。