北海道新幹線は2020 年までに完成してくれ!



 国土交通省は、2035年度開業予定の北海道新幹線の札幌延伸について、工期を5年前倒しする方向で検討を始めたとの事。吾が輩は、この報道に接しても“何ら嬉しい”という感情が湧き出てこない。なぜなら、余りにも完成が先なので、果たして吾が輩が元気なうちに乗車出来るのか、という感じを受けているからである。完成を早めるために考えてみたい。
 新函館(仮称)ー札幌間の総工事費は1兆6700億円との事。今年から工事を始める予定になっており、単純計算してみると35年完成なら21年間で年間795億円、30年完成なら16年間なので年間1044億円の建設費が必要である。前倒しするためには、その差額年間249億円の増加分を、どのように捻出するのか、が今後の検討課題になる。
 ここからが、吾が輩の大胆な提案である。今後、道内で計画している道路建設を中止して、全ての建設費を新幹線建設に回してはどうか。はっきり言って、道内の高速道路などを先行建設しても、観光客が増えるわけではなく、経済波及効果も期待出来ない。それよりも、札幌延伸を先行して、観光客を増加させる方が、圧倒的に経済効果が期待出来ると思う。
 道庁も札幌延伸による経済効果について、2035年度開業の場合は964億円で、31年度に早まると1039億円、更に26年度なら1086億円と試算している。札幌延伸は、早ければ早いほど経済効果は大きいので、道内経済団体幹部も「早く札幌延伸にこぎつけたい」と意欲を示している。
 北海道新幹線の札幌延伸に一番熱心な人は、北海道商工会議所連合会の高向巌会頭である。同人は以前、著書の中で、
・実業家、起業家になる人がもっと出てきて欲しい。事業を興すことが貴いことだという思想を北海道内に広めたい。
・北海道を「食と観光」を中心とした自立経済に持っていくのです。新幹線札幌延伸は、その起爆剤になるはずです。
・北海道は、日本が中央集権体制だから得をしている面は否めない。
などと書き、北海道の自立を促している。
 観光客の増加を軽く見ないで欲しい。観光は、世界最大の産業。日本は6%、欧米などは10%が観光に従事している。4年前のデータでは、訪日外国人が1000万人だと、140万人の日本人消費額と同じで、39万人の雇用に繋がるとの事。
 それでは、北海道観光の現状はどうなのか。観光客5127万人、うち道民観光客4532万人、道外観光客595万人、外国人観光客74万人。更に、1人当たりの観光消費額は、道民観光客13271円、道外観光客69670円、外国人観光客122128円である。
 要するに、道民観光客は頭打ちだが、道外観光客と外国人観光客は、まだまだ増加させることが可能である。それに消費額が、道民観光客の4倍、8倍ある。だから、無理を承知で新幹線の札幌延伸を訴えるのだ。
 日本人は長い間、観光資源に気がついていなかったようだ。いずれにしても、吾が輩の願いは、一日も早く札幌延伸で、出来れば“2020年の東京オリンピックまでの完成”を願うだけである。