朝日新聞は、故後藤田正晴氏が大好き



昨日の朝日新聞の「天声人語」は、故後藤田正晴氏を取り上げていた。後藤田氏は、戦前は内務官僚、戦後は警察官僚であるにも関わらず、自民党の中では“リベラル”な発言をしていたので、朝日新聞は今でも好感を持っている。だが現在は、保守系国会議員から「反日宣伝機関」などと批判されているので、尚更“社論”と同じ意見の持ち主であった後藤田氏を持ち上げでいる。朝日新聞は、販売部数が大幅に減少しており、藁をもつかむ心境になっているのではないか。
もう20〜30年前のことか、中曽根内閣の官房長官であった後藤田氏が、驚くべき発言を行った。そこですぐに、後藤田氏の関連本を読んで、同人の生き様を勉強した。その本によると、後藤田氏は、幼児期に両親を亡くし、一番上の姉の嫁ぎ先で育てられた。嫁ぎ先は旧社会党系の家庭で、姉の息子は戦後、旧社会党の代議士になったとのこと。その事実を知って「やっぱりなぁ」と納得した。
後藤田氏の驚くべき発言とは、NHKテレビの討論番組で、日本政府の“情報不足”が話題になり、後藤田氏が「情報機関というのは、謀略機関である。そして、情報機関の情報(インテリジェンス)というのは、情報源の人間が、自分が所属している組織を裏切ってもたらされる。組織を裏切るような奴の話しを信用出来るのか」と発言したのだ。我が輩は唖然とするとともに、これが元警察庁長官の認識なのか、と驚いたのである。
要するに、世界の情報機関(米国のCIAなど)の基本的な情報収集は、人的情報に基づく“ヒューミント”である。その手法で入手したインテリジェントを“信じられない”と言うのだ。
ところで、後藤田氏の後輩である佐々淳行氏は、我が輩が好きな人物である。しかしながら、佐々氏は昔から「わが上司後藤田正晴 決断するペシミスト」という著書を出すなど、後藤田氏に惚れ込んでいる。だから、佐々氏の対応には多少不満を持っていた。
ところが最近、ある雑誌の中で、佐々氏が後藤田氏を“おちゃらかす”発言を発見した。佐々氏が、ある会合で、生前の後藤田氏と会った際に「君は毎日新聞や産経新聞にばかり寄稿しないで、朝日新聞にも寄稿しろよ」と言われたので、佐々氏が「朝日新聞から依頼がこないのです」と応えたとのこと。それに対して、後藤田氏が「俺には依頼がくるよ」と述べたので、佐々氏が「左翼と見られているからですよ」と応えたところ、後藤田氏が憤慨して去って行ったという文章である。
やっとこ、佐々氏から後藤田氏を“おちゃらかす”発言を発見して、我が輩は嬉しくなったという次第である。