続「緑のオーナー」制度裁判で考えたこと



 昨年10月11日、林野庁の「緑のオーナー」制度について文章を作成した。そうしたところ、最近発売の雑誌「週刊朝日」4月17日号で、参院議員・藤巻健史が「緑のオーナー」制度について意見を書いている。
「花粉症で苦しい。そして悔しい。
 二十数年前、『森林を守ろう』というキャンペーンに賛同し、林野庁が管理する『緑のオーナー』制度に参加した。国有林の杉やヒノキなどに1口50万円を出資し、満期に伐採の収益金をもらう仕組みだ。
 何口か満期になっている。額面割れもいいところで、おおよそ元本の3割くらいしか戻ってこない。『国を相手に損害賠償を起こす動きが出ている』という新聞記事を数年前から散見するが、それはおかしい。木材が市況商品であることは、小学生でも知っているだろう。儲かったら利益を林野庁に返すつもりだったとでもいうのだろうか?『儲かったら自分のモノ、損したら補填せよ』は筋が通らない。
 私が悔しいのは損したことではない。損は自己責任だ。悔しいのは、自分の金で杉を植えて、今、花粉症で悩んでいることだ。自分で自分の首を絞めている」
 ごもっともな意見である。それにしても、藤巻氏まで「緑のオーナー」制度に出資していたとは知らなかった。我が輩は、1口50万円を出資して約15万円で売却させられたので、約35万円の損失を出した。
 しかし、文章を読む限りではあるが、藤巻氏は相当の口数に出資している感じだ。つまり、モルガン銀行東京支店長などを務めた藤巻氏のような金融のプロでも、30年後の予測は出来なかった。ましてや、我が輩や多くの出資者にとっては、予測は不可能であった。
 要するに、藤巻氏も我が輩も、そして他の出資者も、元々は利益よりも我が国の森林育成に協力したいという想いで出資したと思う。だから、藤巻氏は、多少の損失を出しても、裁判までして出資金を回収する行動には理解が出来ないのだ。
 でも、我が輩のように出資金の3割しか回収出来ない現実に対して、林野庁は大いに反省して欲しい。多くの心優しい国民を裏切ったのだから…。