まだまだ発展途上の女子ラグビー



 昨日、横浜市で開催された女子7人制のラグビー大会(12チーム)を観戦した。観戦した理由は、我が輩の高校の後輩が、横浜の実業団チームの一員として出場するからである。
 実は一昨日の夕方、ネットで予選リーグの結果を見たところ、実業団チームが、今春の高校選抜大会で優勝した石見智翠館高校(島根県)に負けていた。そこで、我が輩なりに“監督から相当なお叱りを受けているなぁ”と想像した。
 そして、昨日の午後12時半ころに会場に赴き、今後の試合予定表を見たところ、どういうわけか9位・10位決定戦が、再び実業団チームと石見智翠館高校の対戦になっていた。実業団側は“今度は負けられない”と考えていると予想したので、両チームの対戦が楽しみになった。
 試合時間が近づくと、実業団チームがグランドの隅で練習を始めたので、遠くから眺めていると、近くにケガをした実業団チームの選手がいた。さっそく、話し掛けてみる。

私「昨日は、高校生チームに負けたので、監督から相当な激が飛んだのでないですか」
選手「監督を始め、メンバーが変わったからしょうがないです」
私「でも、また高校生チームに負けると、チームの解散も考えられるのではないですか」
選手「それは、あり得ます」

との返事であった。我が輩の意地悪な問いに対して、選手が“否定しなかった”ので、多少驚いてしまった。
 というわけで、多少緊張感を持って9位決定戦を観戦した。まずは、スピードに勝る石見智翠館高校が、実業団チームを翻弄する場面が何回もあり、好ゲームになった。しかしながら、最後は実業団チームの必死さが上回り、結局17ー7で勝利した。
 ところで、石見智翠館高校の部員数を数えたところ、19人もいた。これだけ女子部員がいる高校は、全国を見ても少ないと思う。これでは、当分の間、同校の天下が続くことは間違い。そう言えば、試合前に話した二人の部員は、宮崎県と愛媛県が出身地と答えていた。
 来年のリオデジャネイロ五輪から7人制ラグビーは正式種目(12チーム)となるが、現在の女子ラグビーの実力は、実業団、大学、高校のレベルは、それほど差はないと思った。このような現状は、まだ歴史が浅いということと、女性特有の体質が関係していると思う。
 例えば、歴史が浅いということでは、30年以上前の男子ラグビーの現状を思い起こして欲しい。つまり、実業団チームと大学チームの実力が拮抗していたことで、その年度の日本ーを決定する日本選手権では、どちらのチームが勝利してもおかしくない現実があった。ところが、現在では実業団チームにプロ選手の在籍が認められ、大学チームは全く太刀打ち出来なくなった。
 いずれにしても、女子ラグビーを発展させるためには、まずは来年の五輪出場権を勝ち取ること。更に、チーム数を増やし、選手層を厚くすること。そして、好ゲームを展開して、観客数を増やすことである。今大会の観客数は300人前後で、ほとんどが選手関係者だったと思う。その意味では、皆さんも機会があれば、是非とも女子ラグビーを観戦して欲しい。それが、女子ラグビーの発展に繋がるのです。