今後のロシアと中国の政治・経済動向は如何に!



 今年8月上旬の東京は、8日連続で35℃以上の猛暑日が続いたので、とてもでないが文章を作成する気分にならなかった。しかし、ここにきて、多少気温が低下したので、文章を作成することにした。
 先週は、久しぶりに国際エコノミスト・長谷川慶太郎の著書を読んだ。その新刊本は、「ロシア転覆、中国破綻、隆盛日本」(実業之日本社)であるが、面白すぎて、どこまで真実性があるのか、困ってしまった。それでも、ロシアと中国の経済状況がよく理解出来る内容であるので、一部紹介したい。
・ロシアの純粋な外貨準備高は約1000億ドルである。ロシア企業が年間で償還する対外債務は約1500億ドルにのぼる一方、経常黒字は約600億ドルなので、今年末には外貨準備高はわずか100億ドルに激減する。それと共に、プーチン大統領は、核兵器使用準備発言をしたために、プーチンは大統領を辞めないといけなくなった。プーチンは近く辞めます。もっといえば、ロシア軍にとってプーチンは邪魔者になってきた。軍事クーデターも否定できません。いつ起こっても不思議はない、そういう状況をプーチン自身が招いたのです。
・中国の1〜3月期の経済成長率は7・0%と発表されているが、私としてはマイナス成長だったとみている。もしかしたら、昨年の経済成長もマイナスだったと判断している。景気減速の象徴が新車販売で、日本経済新聞も「中国では5000万台生産して2500万台供給過剰だ」という記事を掲載している。
 先に書いた通り、長谷川氏の予測は、大胆で面白すぎるが、ロシアと中国の苦しい経済状況の一端は理解出来ると思う。つまり、長谷川氏の大胆な予測よりも、ロシアと中国の抱える経済問題を分かり易く説明してくれている。
 それにしても、予測が大胆で、驚いてしまう。例えば、“プーチンは近く辞めます”と断定している。更に、中国の成長率は7・0%ではなく、マイナスであると断定し、この上、昨年の成長率までマイナスと予想している。確かに、以前から中国政府発表の経済統計は、世界の市場関係者からは疑問をもたれている。しかしながら、成長率が5%前後であれば、多くの人は納得すると思うが、マイナスというと誰でも驚いてしまう。
 だが、先週の中国による人民元の切り下げは、世界の市場に大きな衝撃を与えた。何だか、長谷川氏の予測が“当たっているのか”とも考えてしまった。そして、中国政府は、一向に上向かない景気に、相当に焦っているとも思った。いずれにしても、長谷川氏の予測は、来春には判明するので、それまでロシアと中国の経済状況に注目していきたいものだ。