あきれた札幌駅新幹線ホーム問題



ネットで4月23日付けの「北海道新聞」を見たところ、「札幌駅0番線など新幹線ホーム3案いずれも困難 JRが検討結果」との見出し。記事を読むと、JR北海道は、2030年度に延伸する北海道新幹線の札幌駅ホームがないので、
①現1、2番線を新幹線用に転用し、駅北側に在来線11番ホームを増設
②現1、2番線を新幹線用に転用し、駅北側に在来線11、12番ホームを増設
③駅南側に0番線を増設し、現1番線と合わせて新幹線用にして、在来線11番ホームも増設
――の3案を検討した結果、今後、道や札幌市の意向を踏まえながら建設計画の具体化を急ぐという。
筆者は、昨年7月3日付け「北海道新聞」で、この問題を知ったが、最初に思ったことは、「札幌駅を高架化にする時に、当然のこととして、将来の北海道新幹線札幌駅ホームを考えて建設したはず」と思った。ところが、当たり前のことと考えていたことが、全く考慮しないで設計・建設していたようなのだ。
筆者は、全くというほど、札幌駅周辺の状況を知らない。だから、この問題が明らかになっても、ただただ静観するつもりであったが、余りにも無計画、杜撰な状況を知って、文章を作成することにした。
先ずは、札幌駅の高架化の経緯を紹介したい。
・1978年11月27日=高架化工事着工
・1988年4月1日=高架化一次開業(3番線〜11番線共用開始)
・1990年9月1日=全面高架化完成(1番線・2番線共用開始)
ということで、新幹線ホームのことを考慮して設計・建設してもおかしくない時期の建設である。そう考えるのは、筆者だけではなく、北海道新幹線に関心を持つ全ての国民だと思う。
しかしながら、現在の札幌駅に新幹線ホームを設置しなければならない以上、今更、JR北海道を批判しても仕方がない。まずは、少しでも在来線ホームの利用時間を短縮しないと、新幹線ホームの確保は出来ない。
そこで、内地の実態を説明したい。筆者は3年前、青春18切符で、東京駅から熊本駅まで、一泊二日の旅行を行った。その際に感じたことは、普通電車は、名古屋も、大阪も、福岡も、大都市の中心駅は始発駅ではなく、ただ単なる停車駅になっていたことだ。つまり、始発駅でないので、普通電車は、全て短時間の停車であった。更に、首都圏でも昨年3月に「上野東京ライン」が開業して、東京駅と上野駅の始発電車が大幅に減少した。
もうおわかりと思うが、札幌駅も普通電車は停車駅にして、始発駅にしないことだ。そのためには、札幌駅の東西に始発駅を整備しなければならないが、そうすれば札幌駅の在来線ホームは、13も必要ないはずだ。
それにしても、情けないニュースだ。以前、“戦後のエリートは劣化した”と聞いたことがあるが、この問題もこの範疇に入るのでないか。だからこそ筆者は、このような文章を書いているのだ。