ロシア情報機関の仕業? YouTubeで拡散される米大使通話記録



YouTubeに米国務次官補と駐ウクライナ大使の電話の内容を録音した音声が投稿され、拡散されている。報道によれば、米当局はロシア情報機関が盗聴をした疑いを指摘、ロシアの情報活動の新たな手法との見方をしているという。

ウクライナでは、首都キエフでの抗議デモが警官隊との大規模な衝突に発展し多数の死者が出る事態となった。これを受けて親露派のヤヌコーピッチ政権が崩壊、ヤツェニュク氏を首相とする暫定政権が発足した。これに対してロシアのプーチン大統領が軍事介入を表明、アメリカがロシアへの非難を強めている。

こうした中、YouTubeに投稿されている盗聴とみられる通話記録は、アメリカの国務次官補と駐ウクライナ大使が今年1月にやりとりしたウクライナの情勢に関するもの。ウクライナの政治的混乱に対するEUの対応について不満をあらわにし、ウクライナの野党指導者ヤツェニュク氏を評価するものだった。ヤツェニュク氏は暫定政権で首相に就任しており、ネット上では、ウクライナの政変はアメリカが背後で糸を引いたものとの見方が支配的だ。これに対してプーチン大統領が軍事介入も辞さない構えを見せていることから米露間の緊張が高まっているとの見方が広がっている。

報道によれば、米当局は国務次官補らの会話がYouTubeに投稿されたことについて、ロシアの情報活動の新たな手法だとしており、舞台裏で秘かに繰り広げられてきた国際情報戦にもネットが駆使されつつあることを示唆している。