シリアのネット接続遮断はNSAの仕業?


2012年にシリアでインターネットが遮断された事件について、元NSA(国家安全保障局)職員のエドワード・スノーデン氏がWIREDのインタビューの中で、NSAが誤って遮断したものと明らかにしたと、The Hacker Newsが伝えている。

シリアでは2012年11月にインターネットへのアクセスの9割が遮断される大規模なブラックアウトが発生し世界中で報道された。当時の米CNNの報道は、シリア政府が過去に何度かネットへの接続を遮断したことがあるとし、「シリア政府は長年にわたって(ネットを)監視してきた。イランの協力の下、ネットを使って反体制派活動家を追跡し、逮捕・殺害してきた」との駐シリア米大使のコメントを掲載、アメリカはシリア政府のネット規制をかいくぐるための通信機器を反体制派に供給していると報じ、ネット遮断はシリア政府の規制の一環との見方を示している。一方、シリア政府はテロリストの攻撃だと反論していた。

CloudFlareの2012年11月29日の記事「How Syria Tured Off the internet」では、ネットが遮断された原因について「物理的な障害やケーブル切断ではなく、ルーターの環境設定をアップデートしたことによるものと示唆される」としている。WIREDはこのほど、ジャーナリスト、James Bamford氏による元NSA職員、エドワード・スノーデン氏へのインタビュー記事を掲載The Hacker Newsによれば、インタビューの中でスノ―デン氏は2012年に起きたシリアのネット接続遮断について、NSAのエリートハッキングユニットが、NSAによる監視を可能にするためにシリアの主要なインターネットサービスプロバイダーのルーターの脆弱性を利用してマルウェアをインストールし、シリアのインターネットトラフィックをNSAのシステムにリダイレクトしようとした際、誤ってインターネットを遮断させたと明らかにした。スノーデン氏は「もし、我々が疑われた時は、それはイスラエルの仕業だと指摘することができた」と話したという。The Hacker Newsは「スノーデン氏の告白は、アメリカの情報機関の負の部分を明らかしたものたが、同時にそれは、将来、同様の事件が起きた時に考え得る犯人リストを示した」と締めくくっている。